4. 児童の国籍比率
日本人の多い学校を選ぶか、日本人が少ない学校を選ぶか。これは、インターナショナルスクールを選択するご家庭にとって、悩みどころの一つではないでしょうか。
私は、子どもの英語力やコミュニケーション力だけでなく、何よりも子ども自身にとって居心地の良い環境であるかどうかが、学校選びの決め手になるのではないかと思います。
最初に通った学校はブリティッシュスクールで、イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国の子どもが多く、次いでインドやその他のアジア諸国の子どもが多いという構成でした。
Year 1では、独立したEAL(英語補習)クラスから入学したため、初年度のクラスメイトはアジア系の子どもたちが中心でした。2年目からメインストリームのクラスに入り、クラスには日本人の子が3~4人ほど、その他20人ほどが外国人という構成でした。
さまざまな国の子どもたちのバースデーパーティーに参加したり、ホリデー中に一緒に遊んだりする機会も多く、子どもにとって居心地の良い環境だったのだと感じています。
Year 3からは、日本人がほとんどいないクラスにいることが多くなり、Year 10になった現在に至るまで、友達は外国人の子どもが多いようです。
インターナショナルスクールに通っているのに、休み時間になると日本人のグループに集まって日本語で話していることを心配する、あるいは「日本人同士で英語で会話をしている」といった話もよく聞きます。
しかし、それも子どもにとっては居心地の良い環境の一つなのではないでしょうか。
安心して過ごせる時間があるからこそ、英語環境の中で外国人の友達との学校生活を楽しめるという子どももいるのだと思います。
学校選びでは「日本人が多いか、少ないか」という数字だけを見るのではなく、その環境の中で自分の子どもがどのように過ごせるのかを考えることが大切なのではないでしょうか。
5. 英語補習クラスの有無
入学当初は、独立したEAL(英語補習)クラスがある学校を選びました。担任の先生もEALクラス専任だったため、英語を母語としない家庭への対応にも慣れており、これは子どもにとっても、親にとっても、ハードルの低い良いスタートだったと感じています。
一方で、英語補習クラスの子どもも基本的にはメインストリームのクラスに在籍し、第二外国語(中国語やスペイン語など)の授業の時間に英語補習を受けるというタイプの学校もあります。
まったく英語を話せない状態で入学する子どもにとっては、少しハードルの高い環境かもしれません。しかし、その分、英語を身につけるスピードや、さまざまな国籍の子どもたちと一緒に過ごすことで得られるグローバルな感覚を身につけるのは、こちらのほうが早いようにも感じます。
いずれにしても、英語を母語としない子どもにとって、シンガポールのインターナショナルスクールにある英語補習クラスの制度は、英語力に合わせて学校生活をスタートできる、良い環境だと思いました。
次回、このシリーズの最終回では、幼少期ならではのポイントだった「制服」と「しつけ」について書いてみたいと思います。
